地元経済の未来につながる
大規模土木開発を推進

Aさん

土木開発部 土木管理課所属
平成16年入社 
土木学科専攻

これまでの業務経験施工管理や積算業務を通じて、工事全体に精通

主に施工管理と積算の仕事に従事してきました。施工管理に関しては他の社員が説明しているので、積算についてお話ししましょう。積算とは、工事にかかるあらゆる費用を算出し、予算の見通しを立てることです。建築業界特有の言い回しで、いわゆる「見積り」とほぼ同じ意味といっていいでしょう。ただ、一般的な会社では営業の業務のひとつであることが多い見積り作業を、なぜ建築業界では専任で行うのかというと、建物の建築には膨大な工数と資材が必要で、積算する人間はそれらに精通している必要があるからです。また公共工事の場合は積算結果による「入札価格」が受注の成否を握るため、工事費用を抑えてライバルに勝利しつつ、事業としてちゃんと利益を挙げるという、厳しいバランスを求められます。この経験が、今の業務に大きく役立っていますね。

現在取り組んでいる仕事土木営業兼技術者としてプロジェクトに参加

現在は、大規模農場の建設に向けた、土木開発計画を担当しています。磐田市は全国的に見ても立地、気候に優れた農産物の生産地なのですが、後継者不足や高齢化問題によってだんだんと農家さんが減り、遊休地が増えていることが長年の課題となっていました。そこで磐田市では「スマートアグリカルチャー計画」という新時代の農業ビジネスを創造する取り組みを進めており、そのための土地開発に石川建設が参加しているのです。土地開発には、発注者との意思疎通や地権者との交渉、造成の設計や積算など、幅広い業務が発生します。プロジェクトメンバーである上司と2人でそれらの業務に当たるのですが、特に私はこれまでの施工管理や積算の経験がありますので、主に技術面と金額面を任せてもらっています。

業務上大切にしていること知識不足をフットワークでカバー

タウン開発にも言えますが、大規模な土地の造成事業にはさまざまな知識が求められます。ですから知識不足は、このプロジェクトに任命されてから要所要所で感じる課題ですね。だから知らないことは時間をおかずに調べる。それでも分からなければ、社内の知識を当たる。まだダメだったら、日本中から探してみせるという覚悟で仕事に当たっています。土地を造成するためには、多くの法律が関係します。行政書士、宅建、税理士といった資格がなければできない業務、作れない申請書類もあります。デベロッパーとして必要な知識を体系的に身につける機会にもなると思うので、時間を作ってこれらの資格に挑戦することが、直近の目標ですね。

成長につながった若手のころの思い出資格取得で効率的な成長を目指す

これまでの経験はすべて成長につながっていると自負していますが、思い出深いのは、現場監督として若手のころに担当したある工事です。コンクリート建設の現場だったのですが、当時の私はコンクリートを打設した経験に乏しく、非常に不安でした。そこで、コンクリート建築に欠かせない「コンクリート技士」と「コンクリート診断士」の資格取得を目指し、その過程で手に入れた必要最低限の知識を実地経験で補強することで、何とか無事に工事を乗り切ったのです。資格試験の勉強には「これだけは知っておかないといけない」というエッセンスが詰まっていますので、それ以降も、この手法は新しい分野に挑戦する足がかりとして重宝しています。
1日の流れ

7:50

出社

8:00

朝礼プロジェクトリーダーである上司と、今日の予定を打合せる。

9:00

設計・積算担当する造成地で発注者から追加要望があったため、設計変更。予算への影響を計算する。

12:00

昼食

13:00

打合せ発注者を訪問し、変更内容を確認。承認を得たため早速現場に伝えに行く。

15:00

現場打合せ現場監督と図面の変更箇所を確認。工期への影響を避けるため最適な工法を検討する。

17:00~

帰社リーダーへの報告を兼ねて記録を作成。明日の予定を確認して退社。
MESSAGE

石川建設の技術やノウハウを、ともに受け継ぐ仲間へ

石川建設には、さまざまな方面で専門的な知識を持った先輩がたくさんいます。何か困ったとき、社内を探れば誰か専門家に当たると言っていいほどです。ただ、もったいないことに、こういった先輩たちの知識や経験を効率的に後世に伝えていく仕組みがまだありません。若手は自ら積極的に動き、先輩たちの知見を吸収する努力が求められます。個人的にはこうした指導を通じて若手が育っていくのだと考えていますが、新しく仲間になる皆さんと一緒に、そうした技術の伝承という問題にも取り組んでいけたらと考えています。